大堀先生の偉大さについて

先日筑波大で「プログラミング言語処理系に関するコロキウム」というのがありまして、大堀先生とささださんがお話をしてくださいました。

私は、大堀先生は初めてだったのですが、噂通りの過激偉大なお言葉の数々に感動しました。このお言葉を知る人間が、一部の研究者だけと言うのはもったいないことだと思いますので、手元のメモから一部を掲載したいと思います。ちなみに、大堀先生がおっしゃることには「ソフトウェア科学会の招待講演よりも、かなり過激さを取り除いた」とのことです。

(MLでは)
「バッファオーバフローなど、そもそもトピックですらない」

(MLの素晴らしさを語っている最中に、Rubyなどのスクリプト言語を評して)
「小さなプログラムでは、若干生産性が高いかな」

(SML#の実装に関して)
「半分くらいのコードは僕が書いていた
 個人的には全部僕が実装をやりたかった」

大堀先生から訂正のコメントをいただきました。このエントリのコメントも参照してください。

(MLでは多くの実装は、整数に特殊なタグをつけて取り扱うわけだが、SML#ではそんなことがない)
「関数が第1級のデータであるよりも、整数や浮動点小数が第1級であるほうが重要
 どちらをとるかと言われれば、僕でも高階関数をあきらめる」

  • Math.sqrt Math.pi * #r c*1

「何を計算しているかはどうでも良くて」

「理論的な研究はHackingと表裏一体」

  • "Submitted" to XXXXXX*2

「本当はまだ、Submittedかどうかわからないけど、まあ多分いけるから書いちゃう」

大堀先生から訂正のコメントをいただきました。このエントリのコメントも参照してください。

「正しい答えは『細かいことはこれから考える』」

「これができるのは世界中でSML#だけ!
 OCamlにはできない。賭けても良い!」
「いや、やっぱり賭けるのはやめとこう」

その後の宴会に、加藤先生に「え?こんなに来るの?」とか嫌な顔をされながらも*3、参加させていただいたのですが、OCamlの話をしようとすると、ことごとく「れろあはー」とか「じゃっくがりぐはー」とか、違うことに話を摩り替えられたのが印象的でした。

ささださんのお話は、あまりよくわからなかったので省略orz。例の「I love XXX」「I hate XXX」ネタで、MLをグラフに混ぜてある辺りに、勇敢さを感じました。

*1:sqrtは明らかにおかしい気がする

*2:私の判断で伏字にしました。スライドではばりばり実名出てましたが

*3:もちろん『嫌な顔』というのは言葉の綾