論文が読めないときに試すこと

http://d.hatena.ne.jp/higepon/20081031/1225442051

ある論文の参考文献リストを見て、それをDBLPなんかで論文を探すと、大体出版社のページにリンクされていて、途方にくれる、ということはよくある。どうすればいいか。

Googleで著者名で検索して、著者のWebページからダウンロードできないか探す

論文誌の条件にもよるが、著者が自分のWebページで著者版を公開している可能性があるので、それを試してみる。学生+指導教員というペアの著者の場合は、指導教員のページを探すのも良い。学生はすでに卒業して、アカデミックな世界に残っていなかったりする。

著者がありがちな名前だったり、ころころ転職を繰り返す人だったりすると、Webページを探すのが大変なことがある。

Google Scholarで検索する

Google Scholarを使うと、この方法がもうちょっと簡単になる。論文名+著者名で検索して、出てくる結果はやっぱり出版社のページだったりするけど、ちょっと下に「全 10 バージョン」みたいなリンクがあるので、これをクリックすると、著者版にたどり着けることが多い。

大学に行く / ssh -D

出版社と大学が、学内のネットワークからなら読めるように契約している場合がある。

大学の図書館に行く

それでもダメなら、大学の図書館に行って、コピーしてくるしかない。

Twitterでつぶやく

「この論文が読みたいんだけど、読めない」とか言った人に対して、やさしい人が「こっそりコピーあげましょうか」と言ってるのを、一度目にしたことがある。

著者に直接頼む

これってありなんかな?タイトルだけあるんだけど(国際会議のプログラムなんかを見て)、論文自体はまだ公開されていない、みたいな場合に、直接著者に連絡を取ってコピーを特別にもらう、というのを、一度目にしたことがある。著者と知り合いだったとか、そういう背後関係が良くわかってないので、なんとも言えません。


だいたい最初の二つでなんとかなるんだけど、著者版があるかないかは、研究分野にすごく依存するみたい。そもそも普通に論文として読めるレベルまで、著者が手元でタイプセットしないようなこともあるわけで。

コンピュータサイエンスの分野は、便利でいいですね。