PebbleからNew RelicでWebサービスの状態が確認できるWatchfaceを作りました

インストールはこちらから。ただし、あなたのスマートフォンiPhoneの場合は、まだインストールできません。自分でPebble用のアプリをビルドできる場合は、GitHubリポジトリからソースコードをアレして$ pebble buildってやってください。

先週、東銀座Pebbleハッカソンっていうイベントがあって、そこで開発の一部を行いました。

スマートウォッチについて

iPhone 6 plusとかを使っていると感じるんだけど、明らかにポケットに入れるには大きすぎるので鞄に入れたりすることになって、これまでよりもスマートフォンとの距離が遠くなってしまう。その距離を埋めるためのものとして、スマートウォッチという存在は自然な拡張だと思う。

Watchfaceについて

Pebbleでは常に画面に出てる時計文字盤に対応するWatchfaceという種類のアプリを開発することができる。

これはすばらしい機能だと思うんだけど、多分ちゃんと理解している人が少なかった。大体みんな時間や天気を表示したり、ミッキーマウスとかポケモンとかの画像を背景に入れるくらいしか使ってないくて、とてももったいない。サーバの情報はかなりエクストリームだと思うけど、多分だけど気温よりももっと表示するべき情報がある。*1

この常時表示されている時計の画面は、スマートウォッチを確認するときとか見せびらかすときとかに常に目に入る部分で、ユーザー体験の一等地として熾烈な争いが勃発するべき場所だと思う。ちまちまボタンや画面を操作するのではなく、手首を見るだけでなにか良いことが起きるというシステムは、腕時計くらい自然に確認できるデバイスだと、かなり本質的だと思うんだけど。

そう思っていたけど、まあ誰も活用しているように見えなかったので、実はそうでもないのかなーと思って、試しに作ってみたのだった。

感想

文字盤にいきなりサーバの状況が出てるのはかなり面白い状況で、オフィスのでかいディスプレイに表示するよりもはるかに気軽に確認ができる。僕の場合サーバの健康状態を確認する頻度が10倍くらいに上がったし、確認できなくて不安に思うことが減った。

最初は時間を表示してなかったんだけど、腕時計を見たときに時間がわからないというのが、なんか良くわからないんだけどなんだかストレスを感じる状況だったので、小さく表示することにした。生まれたときから携帯電話があって、腕時計をつけたことがない人だと、こういうストレスは感じないのかもしれない。

Apple Watchについて

Apple Watchは、その辺が残念で、文字盤はユーザーから手が出せないようになっている*2。Glanceと呼ばれる種類のアプリがそれを補完するものとして機能する様に見えるので、そこに期待するしかない。Appleの社内でこういう考察がされていないというのはさすがに考えづらいので、いろいろとバランスを考えた結果、こうなったのだろう。

とはいえ、ロック画面をカスタマイズさせることを頑なに拒んできたチームの製品なので、あまり期待していない。ロック画面よりもユーザー体験の向上にはるかに直結しているところだと僕は思っていて、なのでカスタマイズできるようになると良いなーと思う。

一方で画面がカラーなのはすばらしいと思う。Pebbleは白黒なので、黒で「Green」とか「Red」とか書くはめになってて、もうちょっとなんとかなって欲しい。

Pebbleについて

*1:ただ、気温を表示するという機能は、僕としてはかなり面白いと思っていて、Pebbleに温度計なんか付いてないので、iPhoneとBTLEで接続して、iPhoneLTEでインターネットと接続して、どっかの天気予報サービスから現在地の気温を取ってくると言う仕組みになっているんだけど、このウサギを狩るのに全力を尽くしてる感はとても良い。

*2:そういう風に見えるけど、もしかしたら僕の勘違いかもしれない