それは通し矢とは言わないだろ…

京都に行ったのはもう5年前になるのか。

新成人らが新春に弓の上達を誓う「通し矢」が13日、京都市東山区三十三間堂で行われた。大学などで弓道を練習している新成人ら約2000人が腕を競い、決意を新たにした。

お知らせ : 京都新聞

って、それは通し矢とは言わないと思う。すぐ下に

通し矢は江戸時代、武士が三十三間堂の軒下で矢を射って的中した数を競った故事に由来しており、京都府弓道連盟と妙法院門跡が「三十三間堂大的全国大会」として毎年開いている。

とも書いてあるのに…

どうでもいいが、通し矢はその名の通り軒下を射通すことが目的であって、的中を計るような的はなかったと思う。軒下を射通すだけでもそうとうな困難であり、室町時代後期ぐらいの最初の頃の記録だと数本とかだったような気がする。弓術の中でも特殊な科目で、現代の弓道とはかなり異なる技術が必要。ちなみに現在は通し矢を行うことはできない(失敗すると壁に矢が刺さるわけだし)。十何年前にテレビの企画かなんかでやった人がいたと思うけど、それが最後じゃないかな。