ベルリンフィル・デジタルコンサートホール

artonさんのところで知ったので、ちょっと見てみることにした。とりあえず初回のアーカイブをユーザー登録して見てみることに。

The Berliner Philharmoniker's Digital Concert Hall

ベルリンフィルのコンサートをライブで中継してくれて、それを最高HD画質(なんだと思う)でストリーミングで見られる、というサービスなんだと思う。過去の演奏会もアーカイブとして残っていて、見ることができる。コンサート1回が9.9ユーロで、ライブはどうか知らんけど、アーカイブのは2日間見れる。コンサート以外に、ベルリンフィルでやってる教育プログラム(?)も見れて、こっちは無料。ただしドイツ語なので、なに言ってるのかひとつも理解できないけど。


うん、これはとても良いと思う。

ライブ配信初回のアーカイブは、ドヴォルザークのスラブ舞曲の8番とブラームス交響曲1番。価格が初回だけ5ユーロとちょっと安かったのと、ブラームスは良く知っている曲だったのとで、見てみることにした。スラブ舞曲がいきなり始まって、その後司会の人が入ってくる。「これはライブ配信されています」みたいな話が英語とドイツ後でされて、そのあと指揮者のサイモンラトルとドイツ銀行(?)の人にインタビュー。サイモンラトルは英語で、銀行の人はドイツ語。サイモンラトルが言うところには、動画を配信しているところは非常に重要で、プレイヤーの物理的な動きや表情まで見えて良いよね、とか。で、その後ブラームス

映像が見られるのは、本当にすばらしいと思う。

オーボエのトップの人が、フレーズに合わせて、フルートの方を向いたり2ndの人の方を向いたりしてるのとか見えるし。2楽章で、バイオリンの人が一人こっそりチューニングを直してるのとか、見えるし。2ndバイオリンの一番後ろの太ったおばちゃんが、何故かアップで写ってたりするのに笑ったりとか。フルートのトップの人の髪が坊主なのも気になる。譜捲り速えーとか。

というのは、どうでも良いんだけど、弦楽器のボウイングが見えて「えー、ここアップで弾くんだ」とか「そこで返すのかー」とか「全然弓使わないで弾くんだなー」とか、演奏者がときどきちらって指揮者を見てるのとか、演奏中チューニングが困ったことになってるのが判明したときはどうするべきかとか、勉強になる。残念ながらけっこう音と映像はずれてて、それを意識してないと良くわからないことになりそうだけど、まあ、しかたない。まあそういう細かいことは置いておいても、アップになってるパートを追っていくだけでもスコア読むよりは楽だし。

とにかく、動画大事ということ。これまでもニコ動とかyoutubeとかで、演奏してる人の動画を見れたんだけど(不法行為だろうけど)、とても面白い。どうやって演奏してるのか、他の人のを見られるのは勉強になるし、そもそも面白い。CDを聞いてるのとは違う。

テレビでも良いのかもしれないけど、どうもテレビというメディアがサイクルに無い生活を送っているので、なかなか見られないし。


良いサービスだと思う。シーズンチケットを買おうかちょっと迷ってる。アーカイブ全部見られるらしいので、1万円の価値はあるかもしれない。


システムとしてはいろいろ気になるところはあるんだけどね。全部httpのサーバに置いてあるFlashで処理してるので、クレジットカード番号とかパスワードとか入力するのに抵抗があるとか。リンク貼れないとか。