貧乏人の学問

前提とする議論
http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20041028#p1
http://d.hatena.ne.jp/higepon/20040816
http://d.hatena.ne.jp/dice-x/20041129
http://www15.ocn.ne.jp/~rodinia/Blog/MyJournal7.html#categorymisc0



中学のときから仲がよい,部活の帰りに毎日三十分いっしょに学校から帰って,コンピュータが好きで,僕自身けっこう影響を受けたであろう友達に感謝しなくてはなるまい.


http://d.hatena.ne.jp/ryoko/20041215#p2

友人と話をすると,すぐ将来の話になってしまう.学部の四年ともなれば,就職も考え出すわけで,やっぱりそういう時期なんだろうか.僕は理系だから(修士に進むことを考えれば)まだ一年猶予があるが,文系の人はもっと大変だろう.


自分の将来に関して,フェネックギツネの研究者になったり将棋指しになったりすることはないだろうが,しかしあんまりよく考えていない.最近では,研究者になりたいと思っているわけで,そのために適当に努力していけば,なるようになると思ってる.研究者になれなかったときのことは,まあそのときになって考えればいいだろう.ほんとに就職に困ると言うことは,多分ないだろうし.

別に研究者になれなくても,自分でプロジェクトを見つけて暇を作って研究すればいいだけなんだから.それに,僕は単純にハックするのも好きだし.


さて,最近コンピュータというのは金のかからない学問だな,と考えることが多い.貧乏人でも一発ぶちかますことがしやすい.

生物の人とかは,実験一回やる単位で金が必要で,多分個人でできることというのは相当に限定されるだろう.まあ,畠正憲とか考えればフェネックギツネの生態の研究はなんとかなるかもしれないけれども,バイオテクノロジーはやっぱり個人じゃ相当に厳しいんじゃないかな.一方,PCでできることはどんどん広がっていっているし,それにPCの値段なんて(大学に9年通うことを考えれば)ただみたいなもんだ.まあ,(PCクラスタじゃない)本気のスパコンとか量子コンピュータとかやりたい人は別だろうけど.

数学なんかもやるぶんには金はかからないだろうが,しかし世間に自分の成果を発表して認めてもらうための方法は,論文しかないんじゃないだろうか(よく知りませんが).そして論文発表にも馬鹿にならない金額が必要だと最近知った.コンピュータなら,自分の成果はソフトウェアと言う形で発表することができるし,ソフトウェアは公開するのにも広めるのにもほとんど金はかからない.優れたOSや言語処理系などのソースコードも無料で手に入るし,公開するのもsf.jpでとりあえずいいだろうし,広めるのに必要なのは時間と根気だけだ.うまくいけば確固としたキャリアになるかもしれないし,それこそ「就職活動にも役立つかもしれない」.


うん.コンピュータは良いね.この分野を選択した自分はなかなか偉い.


ちなみに冒頭の友人は,多少は名前も知られるFPSプレーヤ(?)になっていて,世界大会の国内予選のレポートとかをWebで発表したりとか,海外のメーカからマウスのレビューしてくれと頼まれてレビュー書いたりとか,いろいろやっていて,あいかわらず見ているとやる気が出てくる.